青空の記憶

青空の記憶

そっと息を潜める小さな青いつぼみ達
「私の願いを叶えてほしい」と望むのなら
まだ見ぬ明日さえ失うことを恐れては
届かぬ想いとなるのでしょうか

鳴り響く鐘、立ち上る黒煙(くも)
悲しみの涙、街を濡らす
変わり果てた地、何も出来ずに
無力なこの手呪ったあの日

ねぇ 見えているかな
何度季節が巡っても、
変わらずこの頬を紅く染めるあの朝焼け
ねぇ 覚えてるかな
僕らは共に生まれ落ち、
出会い、愛すると誓った約束

どれくらいの涙がこの地に落ちただろう
流され、掻き消され、今は乾き果てた

追い求めるのは理想(ゆめ)
大地に刻んだのは傷
空に探すのは聖域(しま)
罪一つ拭えず

限りある時間の中
掴み取る事にこそ意味を見出せるのなら
手にするものは何

ねぇ 感じてるかな
例え遠く離れていても、
押し寄せる風の様に高鳴る鼓動伝わる?
あの日この身寄せた優しい記憶の欠片はまだ
僕の胸の中息づいているよ

そっと息を潜める小さな青いつぼみ達
「私の願いを叶えてほしい」と望むのなら
今はまだその瞳覆う暗闇恐れずに
その先の青空を信じ続けよう

鳴り響く鐘、立ち上る黒煙(くも)
悲しみの涙、街を濡らす
変わり果てた地、何も出来ずに
無力なこの手呪ったあの日

時は経ち、この地に立ち
癒えぬ悲しみ願いに変えて
光の挿すその先の新たな大地
僕らはそこへ